ミニマリストが実践するスキンケア法

~美容のカリスマ臨床医が伝授する、簡単に美肌を手に入れる方法~

スキンケアの方法は世の中に出回っているものだけでも数知れず、人それぞれに工夫もされているものですから、きっと美肌を追究している人の数だけあるかもしれません。そんな中、ここでお薦めするのは、美肌の成功者が教えるスキンケア方法。

美容に詳しい形成外科医であり美肌の研究も長年行っている東京皮膚科・形成外科総院長の池田欣生(いけだ よしお)医師が、60代でも美肌を保つ患者さまのスキンケア法をヒアリングし、その結果辿り着いた、お薦めのスキンケア方法をポイントで伝授してくださいました。

臨床の現場で、多くのお肌を診続けている医師が“若々しく美しい肌”と感じる人のスキンケアを真似てみるのは、きっと、美肌を手に入れる近道のはず。美しい肌を求めるならば、真似てみる価値、ありますよ!

POINT.1 洗顔はこすらないのが基本

汚れを落とさなくちゃ、毛穴まで綺麗にしたい、そう思えば思うほど、ゴシゴシと擦りがちなのが毎日の洗顔です。実は、美肌にはこれも良くないこと。無駄にこすると、肌に負担をかけることになり、シミやたるみの原因とも言われています。

若さと美しさを保ったお肌の患者さまから洗顔法を学ぶと、まず、“こすり洗い”をされているかたはいませんでしたね。優しく、泡で汚れを落とすイメージの洗顔です。

そこで、役立つのが「泡パック洗顔法」です。洗顔ソープやフォームを泡立てネットを使って、良く泡立てて、お顔全体に泡をのせ、30秒ほど待ったのち、よく泡を洗い流すだけ。

お肌に負担なく、すっきりした洗いあがりです。ゴシゴシ洗った方が、気分的にはよく洗えた感覚にはなりますが、実はそうとも限りません。泡の洗浄力に任せた方がよほど効果は高いと言えます。ここで、洗顔ソープやフォームの選び方も、ひとつポイントが。できるだけ泡立ちがよく、洗浄力と保湿力の両方を備えているものがベストでしょう。油分が気になる方でも、意外と敏感肌の方もいらっしゃるので、洗浄力が高すぎるとお肌の表面に必要な成分まで洗い流してしまい逆効果も。毎日朝晩使うものとして、適度なバランスの商材を選ばれるのがお薦めです。

POINT.2 洗顔上がりのお肌には一番届けたい成分の美容液を最初につける

洗顔後には、できるだけは早く化粧水を付けないと、お肌が乾燥する、そう習ってきたかもしれません。しかしながら、化粧水と言われる分類のうち、90%以上が水でできているものも多いのが実情。シャワーを浴びたら、水を弾くのが若い証拠だと思っていませんか?なのに、水が大半の成分で出来ている化粧水はお肌に浸み込んでいくと思いがち。いえいえ、お肌にはもともとバリア機能というものがきちんと備わっているので、そんなに簡単には浸透していかないものなのです。逆に、お肌の表面に留まっていた水分が蒸発するときに、余計に乾燥を促してしまうこともあるのです。

では、どうすれば良いのか?

洗いあがりのお肌には、一番肌に届けたい成分を肌内部に浸透を促すように工夫して製造されている美容液を塗布すること。余計なものは塗らずに、ここはシンプルにケアしている患者さまの方がお肌は綺麗に保たれていたことが分かりました。

POINT.3 できるだけお肌に触る回数を減らす

鏡を見ると、「こうなればいいなー」と、ついつい、たるみの気になる箇所を引っぱり上げてみたり、シミが気になればちょっと擦ってみたり、お肌に負担をかけてしまいがち。

昨今、医師の中には「お肌はできるだけ触らない方が良い」という考えを提唱されている方も増えているようです。化粧水→美容液→乳液→クリームと重ね付けするスキンケアだと、どうしても何度もお肌を触れてしまうことになりますね。そこで、自身のお肌に届けたい成分が浸透しやすい作りになっているスキンケア用品であり、かつ、できるだけお肌を触る回数が少なくなるよう、良質な成分がギュッと凝縮されているようなオールインワン系のものを選ぶのが良いかもしれません。

ただ、オールインワンと言えば、ジェル系で、少し粘度が高めのものを想像されがちですが、テクスチャーは自然に肌になじみベたつかず、しっかり保湿力はあるものも昨今では出回っているので、ぜひご自身のお肌に合ったスキンケア化粧品を探してみてください。

これら3つのポイントをまとめると、擦らず、叩かず、すり込まず、お肌は優しくシンプルに上質なものでケアしてあげる方が、結果的に若々しく美しいお肌を保つことができるのだとわかりました。できるだけ、お肌への負担を減らして、ミニマルなケアを心がけることが何より大切。60代でも美肌であるひとが実践されていると聞けば、説得力もありますね。

なんとなく、毎日続けている今のスキンケア方法は本当にお肌を気遣ったものでしょうか?お肌の調子があまり思わしくないわと感じているアナタ、既存のスキンケアを一度、見直してみるのも良いのでは?美肌は一日にしてならず。今のお肌のためだけではなく、10年後、20年後のお肌は、朝晩のルーティンにもなっている、今のスキンケアで出来上がっていくと言っても過言ではないかもしれません。ぜひ、この機会に一考を♡

ミニマルなスキンケア法を
教えてくれたのはこちら↓

東京皮膚科・形成外科 総院長
池田欣生(イケダ ヨシオ)先生

現役の形成外科医であり、長年、美容医療に携わる。世界中の医療系学会などに招聘されるほか、最先端の美容医療やアンチエイジングに対する知見も豊富。「切らない」「腫れない」を追求した美容医療が評判を呼び、国内外で数多くの患者を抱え医療に従事する一方で、「いまを大切に、一生を美しく」をモットーに、性別を問わず美を保ち続けるお手伝いに精力的に取り組む。