いま、スキンミニマリズムを提唱する理由

~BABY PEPTIDE開発者であるカリスマ臨床医が語る~

ここ最近、特に若い人の間で、「ミニマリスト」が流行していると聞きます。なぜ今頃、流行だしたのかは分からないけれど、「厳選したもの」を「シンプル」に使い続ける習慣を、実は僕は昔から大切にしてきました。

お金持ちになりたいから始めたことが実はミニマリストへのきっかけに

医学生時代、引っ越し業者でアルバイトをしていた時期がありました。その時に引っ越し業者の社員さんから聞いた何気ない話が、今の僕の「ミニマルな価値観」に辿り着いたきっかけになったのかもしれません。その社員さんによると、「お金持ちほど、引っ越しの度に多くのモノを捨て、そうでない人ほど、引っ越しの際にもモノを捨てず、すべて移転先に持っていく」というのです。お金持ちの引っ越しを手伝うと、得をするというオチ付きの話だったのですが。。。

こんな話を聞くと、やはり将来的にお金持ちになりたいと思っていた僕は、お金持ちの行動を素直に真似してみることにしました。僕も引っ越しをする度に、まずは、モノを捨てるかどうかを決める仕分け作業から始めてみました。仕分け条件は、「ここ1年以内に使っているか、使っていないか」というもの。そうすると、ほとんど捨てるモノに分類されていくのです。特に、洋服や鞄など身に着けるものが多く、中にはまだローンが終わっていない高い洋服などもありましたが、それを1年以上も着ていないという事実に自分でも驚きました。モノを所有することに満たされて、そこにお金を無駄に使っていたことに気づいたのです。

所有することよりも、毎日使うものにこそ、高額でも良いものを厳選する習慣へ

そこから僕は、気に入ったものにはもちろんお金は使いますが、所有するためというよりも使う分だけを購入するようになりました。身体はひとつなので、そこまで洋服や鞄があっても結局使えないですから(笑)それよりも、毎日使う消耗品にこそ、お金をかける習慣に変えました。

これまで使っていたよりも、ちょっと値段が高い洗顔ソープや、シャンプー、コンディショナーを使ってみる。普通にドラッグストアなどで購入するものよりも、肌や髪の質感も良くなるし、何よりも、値段だけのことがあり、上質な商品を使っている自分に気分も上がってくるのです。アンチエイジングに興味関心がある僕には、毎日お肌や身体に良いものを使って歳をとらないならば、絶対に外せない習慣だと思うようになりました。

スキンケアは実はシンプルが一番!今こそ、多くの人に知ってほしいという想いから

シリーズで安く揃える方が消費者は嬉しいかもしれないし、ちょっとした満足感がそこにはあったはずです。しかし、安いものを大量にという時代から、良いものを少しだけ補充するという時代に、美容の領域も変わろうとしています。

そんな時代が変わろうとしている今、敢えて、「シンプルに良いものを少しだけというスタイルの方が肌には良い」ことを多くの人に知ってほしい、そういう想いから「スキンミニマリズム」という言葉で表現することにしました。 製造メーカーにとってみれば、大量にものが売れる方が良いと思いますが、今の時代は、どこまで削ぎ落せるかを追究したスキンケアが大切だと考えているからです。

スキンミニマリズムがエイジングケアの本質であってほしい!

シンプルに上質なものでスキンケアをするための商品を長年開発してきました。本来、若いころの肌は何もスキンケア化粧品を使わなくても、十分に潤ってハリのある肌だったはずです。これは、自身のもつ肌細胞が活発に動いてくれて、NMF(天然保湿因子)等が十分に分泌されていたからです。

それが、加齢やストレスなどで、だんだんと肌の衰えを感じて、スキンケア化粧品の力に頼るようになっていきます。でも、その化粧品に含まれる成分によって、さらに自身の肌細胞が怠けていくのだとしたら、どうでしょう?やはり、根本的なところは肌細胞の自立です。それを促す成分がスキンケア化粧品に配合されているかが、重要なポイント。これが、スキンミニマリズムが求める本質でもあります。若く美しい肌を保つための必要成分を、自分で作り出し続けることができるならば、それが本当の意味でのエイジングケアだと考えています。

世の中に出回る化粧品も、僕がいま開発した商品も、これから、まだまだ進化を遂げていくでしょう。ただ、消費者として選ぶ際に、商品が多種多様にあるにも関わらず、薬機法の関係で効果効能を明確に示すことができないため、選びにくいのも事実です。

そこで、「スキンミニマリズム」を覚えておいてください。お肌は若く美しい肌を保つための必要成分を自分で出せるのです。それを促す成分が配合されているか、これが上質なスキンケア化粧品であることの必要な要素だと考えています。

スキンミニマリズムを意識して、これからのスキンケアを実践された方が10年後、20年後どのようなお肌を保ち続けることができるのか、楽しみです。もちろん、毎日のケアも大切ですが、美容外科医の僕からすると、美容医療を上手に取り込んでもらえると、もっと美しい人を増やせるとも思っています。このあたりは、またの機会にぜひお話しますね。

東京皮膚科・形成外科 総院長
池田欣生(イケダ ヨシオ)先生

現役の形成外科医であり、長年、美容医療に携わる。世界中の医療系学会などに招聘されるほか、最先端の美容医療やアンチエイジングに対する知見も豊富。「切らない」「腫れない」を追求した美容医療が評判を呼び、国内外で数多くの患者を抱え医療に従事する一方で、「いまを大切に、一生を美しく」をモットーに、性別を問わず美を保ち続けるお手伝いに精力的に取り組む。