カリスマ・パーソナル鍼灸師 影島陽祐先生が語る、「美は骨格に宿る」~目力編~

パッチリと開いていて、表情が豊か。そんな目力を持っている方がいると、つい視線が追ってしまいますよね。目は顔のメインパーツであり、語らずも想いを代弁することもあるため、美しさを印象づけるうえで外せない要素です。あなたの目には、どれぐらい目力があると思われますか?

今回は、そんな目力をアップさせるポイントや、目力アップに効果的なセルフケア、日常生活で気をつけたい姿勢について、パーソナル鍼灸師としてご活躍の影島陽祐先生に教えていただきました。昨今、顔の下半分が隠されたマスク生活のなかでは、目の印象がより大切になっていますので、プロのアドバイスを受けて、目力美人を目指しましょう!

Profile:
影島 陽祐 (YOUSUKE KAGESHIMA) パーソナル鍼灸師/HALII TOKYO鍼灸整体院 院長

鍼灸・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得後、外傷処置やリハビリ、アスリートのケアに従事。その後、人の健康と美のサポートに携わるべく、HALII TOKYO鍼灸整体院を設立。VIPを含め多くの患者を抱える治療院の院長を務める傍ら、理論と技術を備えたセラピスト“選ばれる施術家”の育成にも尽力している。

POINT.1 そもそも目力とは?

鍼灸や整体の視点からみた目力とは、瞼だけではなく、おでこや眉毛、頭の筋肉も使って目を開けられているかどうかがカギになります。それができていれば、パッチリと開き、表情も豊かな目になるからです。おでこや眉毛、頭の筋肉が凝り固まって動きにくくなくなっていると、目はパッチリとは開きません。

簡単なチェック方法があります。前髪を上げておでこを出した状態で、思いっきり眉毛を上に上げて、グッと目を見開いてみてください。その時におでこにシワがたくさん寄っていませんか?寄っている方は、おでこや眉毛、頭の筋肉が固まっている状態。これを僕たちは「筋肉のロック」と呼んでいます。目力のためには、このロックを外してあげる必要があります。

POINT.2 目力アップのための簡単セルフケア

この「美は骨格に宿る」の連載で僕はいつも言っていますが、人間の身体は全てつながっていて、美しさと健康のためには正しい姿勢でいることが最も大切です。そう、目力を強くするためにも、大前提として姿勢を正す必要があるのです。そこを意識した上で、取り組んでいただきたいのがこちらのセルフケアです。

まず第一段階として、眉毛の上に人差し指、中指、薬指を当てて指圧し、そのままゆっくり左右に動かしてください。眉毛には眼輪筋という目の筋肉のフチがあり、ここをほぐすことで、瞼が上がりやすくなります。回数は、左右10回程度が目安です。第二段階は、指をそのまま少し上に少しずらして、同様に指圧します。そして今度は、上下にゆっくり動かしてください。回数は、5回くらいが目安です。終わったらまた少し上にずらして同様に。どんどん上に行って、おでこ全体の筋肉をほぐしましょう。

その後、さらに頭に指を上にずらして、髪の生え際から頭のてっぺんまで同様に動かしていくと、頭もほぐれます。実はこちらは以前、<小顔編>でお伝えした、「たるみを防ぐ指圧」と同じものです。この部分には、目を動かしている前頭筋という筋肉があり、万遍なくほぐすことで、目力がアップするのです。フェイスラインもすっきりしますよ。

行うタイミングは、時間に余裕がある夜がおススメです。翌朝、いつもよりパッチリと目が開きますよ。これは僕の持論ですが、そもそも夜にできないことは、絶対朝にも日中にも行えないものです。「ナイトルーティーンを制する人は次の日の朝を制する」が僕の座右の銘。翌朝の美しさのために、ぜひ取り組まれてみてくださいね。

POINT.3 実は目とつながっている首上のセルフケア

さきほど眼輪筋、おでこ、前頭筋をほぐすセルフケアを紹介しましたが、目力のためには「首上のロック」も取ってあげる必要があります。首上と目力、一見関係ない部分だと思われるかもしれませんね。でも前述した部分の筋肉は、実は全て首の付け根につながっているのです。

まずは首の付け根に、さきほどと同じく人差し指、中指、薬指を当てて、上にずらしていってみてください。すると硬い頭蓋骨に行き当たりますよね。この頭蓋骨の部分を指圧して、ゆっくり上下させましょう。回数は10回程度。目をよく使われる方ほど痛いかもしれません。なぜならこの周辺には、目につながる神経がたくさんあって、凝りやすいからです。

さきほどのセルフケアで眼輪筋とおでこと頭、そして今回のケアで首上がほぐれると、目につながる筋肉のラインの緊張が全てとれるので、驚くほど目が開くようになりますよ。こちらのケアは、「目が疲れた」と感じたタイミングでぜひやってみてください。もちろん、ナイトルーティーンにもおすすめです。 また、ひとつご注意いただきたいのですが、首には様々な組織がありますので、首そのものは触らないようにしてくださいね。首のセルフケアは、解剖学の知識がない方が行うと、揉み返しが出やすいのでおススメできません。

POINT.4  顎を引くことを意識する

ここまでセルフケア方法をお伝えしましたが、POINT.2の最初でお伝えした通り、目力をアップするためには、大前提として姿勢を正す必要があります。そこでおすすめなのが、顎を引くことです。「猫背にならないように気をつけて」というと、多くの方は胸を張りすぎてしまったり、猫背のまま腰だけ反ろうとしがちです。ですが、顎を引くとそれだけで、猫背が矯正されるんです。

ぜひデスクワークをされている時にも、ちょっと顎を引くことを意識してみてください。それだけでも、顔の筋肉の緊張が軽減して、目が開きやすくなりますよ。とってもシンプルなので、ぜひやってみてくださいね。

まとめ

「美は骨格に宿る」<目力編>いかがでしたか?目力がアップすれば、それだけでお顔の魅力が高まりそうです。アイメイクもいいですが、自分の目を丁寧にケアして力を高めること。それはお肌にも大切なことですよね。ぜひセルフケアと顎を引いた姿勢、続けてみてくださいね。 影島先生にはこれからも、鍼灸や整体の知見から、美へのさまざまなレクチャーをいただきます。どうぞご期待ください。


構成/笹間 聖子

<影島陽祐先生のInstagramはこちらから↓>
https://www.instagram.com/kg_yan2_ysk/?hl=ja

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https://www.instagram.com/halii.tokyo_akasaka/



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