結論からお話ししますと、「幹細胞コスメ」にはヒト幹細胞は入っていません。
混同されがちなのですが、コスメに配合するのは、「幹細胞自体」ではなく、「幹細胞から分泌された成分」になります。
そもそも「幹細胞自体」が入っていたら、それはもはや化粧品と呼べるジャンルにはならなくなってしまいますし、安全性の問題も生じます。
また、幹細胞は非常にデリケートな細胞であるため、培養するだけでも最新の注意が必要です。これを化粧品に混ぜてしまうと、幹細胞はたちまち死んでしまうことでしょう。
タンパク質の分泌が細胞を修復させる
さて、幹細胞の特徴としては、「サイトカイン」や「成長因子」といったタンパク質を豊富に分泌していることがあげられます。
これらの物質は、周囲の細胞に対してコミュニケーションをとるための情報伝達として機能し、細胞の増殖、創傷治癒、免疫や炎症の調節などに深く関係しています。
特に、体内で損傷を受けた箇所があれば、幹細胞はそのSOS信号を察知して、修復を促すための成分を分泌するため、美容におけるさまざま効果が期待されています。
幹細胞培養上清がコスメの成分
特殊な培養液を用いて幹細胞を培養すると、幹細胞から分泌された豊富な成分が培養液中に溶け出します。その培養液から細胞など余計なものを取り除いた上澄みのみを集めたものを幹細胞培養上清とよび、これをコスメの成分として配合します。
Doctor’s Lab Japanでは、幹細胞培養上清の製造は厳しい品質管理体制の下で行われるものと考え、ウイルスや細菌に感染していないか等の様々な安全性を確認する試験をクリアしたもののみを使用しています。
