~ 年齢は関係ない!その習慣を見直せば、何歳からでも美肌は手に入る ~
これは、20代からニキビ肌と敏感肌に苦しんだアラフィフ女性のモモさんが、ある一人の医師との出会いで、長年の悪習慣を手放して「スキンミニマリズム」を実践し、他人から褒められるほどの美肌を手に入れるまでの奮闘をまとめた実録体験記です。
その2:ニキビを治したいと焦るほど負の連鎖に陥った20代
肌トラブルをまったく他人事のように感じていた10代が嘘だったかのように、赤ニキビにとりつかれ悪夢から覚めることはなく、過ぎていく20代。
朝起きて、鏡をみて、また新しいニキビがボツっとできていることを発見したときのブルーな気分は本当に苦痛そのもの。 昨日までなかったのに…と振り出しに戻されたような感覚は今思い出しても嫌なもので、今も街でニキビ肌の赤い顔をしている人を見かけると、あの頃の辛かったことを思い出します。
学生時代も、社会人になってからも、常に私の顔は赤く、毎日毎日ファンデーションで隠すことが日常でした。そのため、朝のメイク時間は、ものすごく時間がかかるうえに、決して手は抜けないのです。思春期の「前髪問題」よりも、赤みを隠すメイクの仕上がりが、その日のテンションを左右するほど。。。
思春期のころ、前髪がすこし納まりが悪いだけで、気分が乗らず外出するのも嫌になった記憶はありません?それと同じくらい、鏡に映る赤い顔をどうやってファンデーションやメイクで隠せるかで一日が変わる。やり過ぎるとメイクが濃すぎて、お正月の“福笑い”のようになるし、薄すぎると肌色がわからないほど赤みが目立って、気落ちする。 当時の私には、毎朝が一大イベントのよう。あの頃、スッピン肌で外を出歩くなんて、“羞恥”という言葉でしか思い浮かばないほどでした。
もちろん、化粧品のせいにして、使い始めの某大手化粧品を皮切りに、次から次へと買いあさり、効果がないことがわかってはがっかりするというのがルーティン化し、おそらく、その度に肌は負担を強いられていたでしょう。
「外国の化粧品の方が、ニキビ肌用のものが揃っているよ」と聞けば、某外資系の化粧品を揃えるし、
「サロン専売品の方が、効果がある」と言われれば、高額エステサロンにも通ったし、
「一般の化粧品は防腐剤など肌に良くないものがいっぱい入ってる」と聞けば、アルコール臭ぷんぷんの柿の葉エキスを自家製で調合してもらったし、
「これでニキビ治ったよ」と友人から聞けば、薬局のニキビ薬も次々に試したし、
あ!薬剤師まがいの人が登場して、高額の漢方薬にもひっかかったことあったかも。
柿の葉エキスの化粧水は、一日中、自分の肌からアルコール臭が漂って、殺菌効果を得るよりも酔っぱらいそうになることも(笑)この自家製化粧水を作ってくれたのが、私の肌を不憫だと思った友人のお母様なので、お断りするのも憚られて、半年は踏ん張りましたが、改善することはありませんでした。
その後も、基礎化粧品は、何種類、買い替えたか、自分でも覚えていないくらいで、ただただ、肌トラブルと格闘していたというのが正しい表現かもしれません(笑)
当時、自宅の部屋には相当数の美容アイテムが並んでいたことを記憶しています。今となって思えば、“真実を知りたい”欲求がとにかく強い私の性格が災いしていたとも言えなくはないなーと笑えるけれど、当時、まだ若かった私にとって、ニキビ肌は切実な悩みであり、最大の弱点になっていました。
デパコスの美容部員も、エステティシャンも、インチキ薬剤師も、弱みに上手に入り込んでくるもので、
「その気持ち、わかります!ダイジョウブ、絶対、綺麗になりますよ(これを使えば)」
「綺麗なお肌を戻したいですよね?(うちの化粧品で)一緒に頑張りましょう」
などと親身なフリをした言葉にはめっぽう弱いもので、「そうなんです」とうなずく私の目の前には、いつも山のように商品が並べられて、あれもこれもと勧められました。
今ならば、「これって、どの成分に効果がありますか?」と詳細を突っ込んだり、「そんなに塗ったら、どれが効いているのかわからなくなりませんか?」という逆説で質問攻めにもできるけれど、当時の私にはそんな術もなく。。。とにかく藁をもすがる思いで必死なもので、これで治るならばと、祈る気持ちで即決購入。
お店側からしたら、いいカモだっただろうな、と我ながら反省します(笑)
街で実直そうな女性に呼び止められて、エステサロンに連れ込まれ、その場で40万円相当の化粧品を買わされたこともありましたっけ。顔中を真っ赤に腫れ上がった肌で歩いていれば、彼女のような職業の方からすれば、ある意味、“いいカモ”がふらふらと向こうから近づいて来たように見えたんだろうなと、効果のない化粧品を買わされたことに気づいた後、何度も悲しくなったものでした。。。
「同じことを繰り返しても、意味が無いよ」と客観的には思うのですが、「人は弱点に対しては、なかなか真実を追求できない」という学びでもありましたね。これに気づいたのは、もっともっと後のことではあるけれど(笑)
そして、この私モモのニキビ肌という弱点は、この後、もっと大きな災いをもたらすことになっていくのです。
その3に続く
著者/モモ(40代後半)
高校卒業後18歳から肌トラブルに悩み、20年以上、苦しみ続けた経験をもつ。“美容好き”という訳ではないのに、肌トラブル(主にニキビ肌)が原因でコスメ不倫を続けて40代を迎え、ひとりの医師の一言で、スキンケアの習慣を変えたことで苦悩から脱出。トラブルのない美しい肌は何歳からでも手入れることを実感した自身の経験から、嘘偽りのない「スキンミニマリズム体験記」を記している。今では「ミニマルを追究し続けたスキンケア化粧品」の企画・開発に携わる一方、「スキンミニマリズム」の普及活動に注力している。